プラトンの「国家」  1月12日

{ By k.kashii , In , 9:07 }

正月休みを利用して、プラトンの「国家」を拾い読みした。
「国家」というタイトルのせいで、非常に難解なイメージがあり、これまで敬遠してきた書物である。
食わず嫌いはいけないと思い、せっせと読んだわけである。
すると、なんとなんとその内容のおもしろいことそんじょそこらではない。
プラトンのいつもの書物同様に、ソクラテスを主役とする対話形式の文体には変わりなく、
とてもすらすらと読める。
内容は、いかに正しく生きるか、正義とはなにかがテーマ。
おもしろいのは、正しく生きている人が、名誉や金に恵まれていなく、要領よく生きている人が
この世で名誉も金も手に入れて、立派に生きているということ。今も昔も同じだなあ、と思ったこと。
もちろん、そうした要領のいい生き方はよくない、というのがプラトンの結論ではあるのだが・・・
また、国を治めるほどの人は、幼いときより正しく生きる教育を受けてこそ為政者にふさわしいという
プラトンの理想を読んで、ふと、気付いたのは、そんな為政者こそわが天皇家じゃないだろうか、ということ。
かくて、ソクラテスさんをますます好きになった次第です。

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