新年   1月1日

{ By k.kashii , 16:11 }

「雪消える 川面に土手の岩肌に」
「初雲や  桐方橋で動かざる」
「竹に雪 あの鼻柱へし折って」

また、今日から新しい年の始まり。
新しい気分で謙虚に、明るくすごしたい。

冬の月  12月5日

{ By k.kashii , 15:22 }

「寒月を喰うさそり雲 身をそらす」
「有明の月 冬空をすり抜ける」
「遠来の友 ひとときの冬の虹」

一段と寒くなる季節がやってきた。
夜道に向こうの空を見やれば、冬ざれの暗雲たる空に
月を雲との戦いが始まっている。
月を飲み込んだその雲は、まるでさそりのような姿をなって、
その身を怒らせる。

そして、翌朝、打って変わって空は青空。
そこに朝まで残っていた月が、しゃれこうべのように澄んで浮かんでいる。
冬の空という美しい青色の薄いカーテンをすり抜けるようだ。