{ By k.kashii , In 俳句 , 11:15 }
「春昼の 海は 鱗を持ちながら」 3月21日
関空まで電車に乗って、あたりを見渡せば、
大阪湾が広がっている。
春の海なら、「春の海ひねもすのたりのたりかな」という蕪村の句が
あまりに有名。
昼下がりの傾く日差しを波間に受けて、たゆたっている大阪湾の海は
まるで魚の鱗を纏っているかのごとく、小刻みに震えている。
決して荒々しくなく、穏やかな春の昼下がりの海の風景だ。
手の甲の肌にも似て、海はその中で暮らす多くの生命を
守るため、鱗を付けているに相違ない。
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