稲妻   8月31日

{ By k.kashii , In , 16:38 }

8月27日土曜日の夕暮れ、残暑厳しい一日を締めくくるように、
稲光が、そして、大地を揺るがす勢いで雷が。
後はざーざーと激しく雨が降り、またたく間に、公園の広場は水浸し。

そのときに句会をしていた私たちは、誰から言い出すともなしに、
「稲光」を席題にして、即席の句会を始めたのだった。
「稲光 かかしが三歩歩き出す」この句に人気が集まった。

「稲光すぐにあいつがやって来る」
「稲光机に頭ぶっつけて」


盆休み   8月17日

{ By k.kashii , In , 7:42 }

今年の盆休みは久しぶりに親友とゆっくり歓談した。
鱧鍋を前にして、日本酒を何本も空けながら。
親友とは取りだてて話すことなどない、家族のことや健康のこと、仕事のことや
時の話題などについて会話はぼそぼそと続くが、そこには大きな意味はない。
ただ互いの顔を見るだけで十分なのだ。
食事の後は、とあるスナックに立ち寄り、そこで、祐次郎の歌を何曲も飽きることなく歌った。

「盆休み夜を惜しんで友の顔」
「海は日を抱く真夏の雲は空を抱く」

太子町    8月3日

{ By k.kashii , In , 11:15 }

真夏の昼下がり、南河内郡太子町の知人宅を訪問。
その途中に位置する安藤忠雄氏設計の近つ飛鳥記念館にまづは立ち寄り、こんもりとした森の中の現代建築の幾何学的造形を眺めた。
そして、たどり着いた知人の家もまた、こんもりとした山や森に囲まれている。
玄関には大きな大きな甕がでーんと。なんでも年代ものの甕とのこと。床の間の古い置物などの
調度品を鑑賞した。
帰り際には、広い庭の離れにある書斎部屋で、コレクションしている明の時代の玉細工の香炉などを次から次と鑑賞させてもらった。しばし、骨董三昧のお話をお伺いした。
やがて、別れの時が近づき、手入れの行き届いた庭に出ると、これまた、100歳になろうかという
幹の太さが相撲取りの胴回り以上もありそうなさるすべりが美しいピンクの花をあふれんばかりに咲かせていた。
そして、帰りの道中、こんもりとした小さな森としての推古天皇のご稜などを案内してもらいながら、別れを告げたのである。

「太子町古墳尋ねるさるすべり」
「こんもりと山さらさらとさるすべり」

水虫    7月27日

{ By k.kashii , In , 7:43 }


いつも蒸し暑い夏が来ると、水虫に悩む。
今年は右足の中指の付け根あたり。
水ぶくれとなり、その皮を爪で破ると、水が湧いてくる。
そして、すこし痒い。すこし痛い。
今年の夏も水虫と仲良くして暮らすとしよう。

「水虫や ピアノピアーノピアニッシモ」

ジャズ   7月13日

{ By k.kashii , 10:27 }

そして その日は親友の清澤さんからの誘いで、ジャズ(デユーク・エリントン)オーケストラの演奏を聴きに行った。場所はシンフォーニーホール、殺風景なJR福島駅を下車して、北へ向って少し歩くと、小さな小さな森が現れる。ほっと一息つけるその森を前庭にして、シンフォニーホールは毅然と建っている。

おなじみの曲目「A列車・・・」から始まって、次々と演奏される力強いトランペット・トロンボーン・サックスの金属楽器の音色が耳に残る。そして、何曲目かに演奏された熱帯のジャングル・アフリカの風土を彷彿とさせる曲に、私はしびれた。アフリカ象が熱砂を越えてこっちにやってくるようなトランペットの演奏。ドラムはアフリカの部族達の喜びを表しているのだろうか。この曲目は同行の清澤さんも感動した様子である。

そしてまた、終盤になってのバラード調のナイーブな曲目に私は心引かれた。
ピアニストのあのピアニッシモな高いキーの音色に。そして、トランペットを
特殊な技法で音量をきわめて押えて演奏した静かな曲に。
か細くどこか東洋的な風が感じられてとても涼しい気分になったのである。

「銀河のようにトロンボーンの光るかな」
「トランペットに乗り灼熱のジャングルへ」

久保惣美術館   6月29日

{ By k.kashii , In , 9:07 }

「芝生狩り芝の匂いの男達」
「赤とんぼ水辺の草の葉の先に」
「清水の底の石のかげ水のかげ」

俳句仲間と久保惣美術館に行き、吟行を行った。
久保惣での庭園に心引かれ、そこで詠んだ3句である。

日本  6月15日

{ By k.kashii , In , 11:35 }

元気の出る話を聞いた。
日本の領土は世界で6番目に広い、という話。
なるほど、わが国は島国。
まるで、太平洋の片隅のミミズかうなぎ。
その国土は狭く、小さい。
美しい山と海とが隣り合わせなのがいいが。
ところで、島国ゆえに、その海域はとてつもなく広いのである。
小笠原諸島から沖縄/宮古諸島の海域までが日本である。
思えば、これからは海の時代。
これからぞ、日本が花開くのは。

梅雨に入る   6月1日

{ By k.kashii , 7:23 }

「ジャズの声低く気だるく梅雨の入り」
「タクシーの水を切る音梅雨の夜」

うっとうしい梅雨入りである。日本全国雨模様。
田植えの季節であり、恵の雨である。
いい面といやな面とをすべてのものは持っている。

上海から揚州    5月18日

{ By k.kashii , 7:56 }

「大明寺 青葉若葉が目に沁みる」


鑑真の職した揚州の大明寺を尋ねた。付近の工場地帯のために相当に汚れた運河
に沿っている街路樹の柳の緑が美しい。寺の門をくぐり、お堂のひとつひとつを探索。
ひとつのお堂では、檀家の法事を営んでいて、数名の僧による読経が始まっていた。
見ていると、お坊さん達も経を唱えながらもこちらを見たりしてきょろきょろ。また、お茶を飲んだり、
にこにこしたりして、日本のしゃちこばった坊さんとはずいぶんと違う。


私は、東山魁威の唐招提寺の襖絵を思い出していた。そして、鑑真像を見て、
しばし、目が潤み、芭蕉の句をひとりつぶやいた・・・
「若葉して お目の雫拭はばや」

パウルクレー   5月5日

{ By k.kashii , In , 9:38 }

京都国立近代美術館に「パウル・クレー展」を見に行った。

「パウルクレーにレンゲ菜の花リズムして」
「緑陰の白川の底 石光る」
「疎水流れ 青葉若葉の大鳥居」